2011年10月24日月曜日

4-1 脳は進化し続ける

本ブログを書くにあたり、15年前に読んて衝撃を受けたピンカーの著書の再読から始まり、言語学、認知科学、脳神経科学、分子生物学関連の論文を片っぱしから乱読してみた。

一つの衝撃的な論文に出会い、それを軸にgoogle検索するとさらに衝撃的な論文に当たるの繰り返し。これを一週間続けたら知恵熱を出して寝込んでしまった。

このブログの最初1-0に、現在の英語教育は自分の「古びた」認知科学的な知識と経験から見ても間違っていると書いた。しかし現実はさらに加速していた。英語教育だけでない、人間の知的発達から生命体の進化に至るまで、過去200年にわたる研究の知見を凌駕する変化が、このたった10年間で起きていたとは知らなかった。

過去の人間観すら根底から覆すくらいのマグマのパワーは爆発寸前。

例えば、

1.脳の中に記憶が定着する時は遺伝子発現によって新たなタンパク質がダイナミックに生成され、脳内の構造を組み替える。

2.脳の神経細胞は、神経刺激に対応して、リアルタイムで筋肉のように「動き、形を変える」。しかも0.1秒単位で。

3.後天的に学習された事も、遺伝によって子孫に伝わる。

このどれもが20年前に言ったら、トンデモ学者の烙印を押さ、学会追放になったもの。(実際に20世紀初頭に3を言った学者は認められす、自殺さえしている。)

そして進化という何十万年単位の環境との相互作用で行われると思っていたものが、人間の時間スケールでも起きうることが証明されつつあるようだ。

これらの事実は、本人の意思の力で、人間は何時でも進歩する事ができるという希望を示しているように思える。

「言語は楽器やバレエのように条件反射の組み合わせである」という説(?)も、どうやら証明されつつあるようだ。(ドイツでそのための学会すら出来ているのには驚いた。)

では、一週間程度、時間があいてしまったが、また集中して再開。

現実的に、YouTube上に十分以上の語学教材があることは確認した。学習に必要な素材は何の苦労もなく手に入るのは驚くべきこと。

今後は、それの個別に細かい説明を加えるよりも、学習法そのものと方向性に関しての説明に重きをおくつもりである。英語を使って実際にビジネスのコミュニケーションに必要な「文化の翻訳」は自分の経験から説明できる一番重要なものと再確認したので。

脳は進化し続ける、年齢制限は無い。

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