2011年10月6日木曜日

2-5 ローマ字を忘れよう!

超初級用教材その1~その5は順調にクリアしてるかな?この最初のプロセスはとても重要なので、焦らず、無理せず、ゆっくり・しっかり進めよう。

日本の英語教育の脳神経科学的な「間違い」はたくさんあるが、中でも最初にして最大のものは「ローマ字」。

言葉を習得する限界年齢としての「臨界期」は既に述べた。これは脳神経科学の事実だから良い・悪いを論議する必要は無い。第二外国語は10歳以前から始めるべきなのだ。小学校から外国語を学ぶと日本文化が崩壊するとか、変な理由で反対する人がいるが事実ならヨーロッパ諸国は皆、文化が崩壊している。

語学学習は「科学」なのだから間違った方法論で子供を教育することは「洗脳」。近代教育や学校とは200年くらいの歴史だし、日本の英語教育は「コミュニケーションの道具」でなく「試験選抜のための暗記素材」だったから、中学校の英語の先生のTOEICが550点平均でも問題は無かったのだろう。
しかし何という時間とエネルギーの無駄。6年から10年も英語を勉強しても海外で日常生活に必要な会話すらできない。さらに最悪なのは、日本の英語教育は、その後に言葉としての英語を身に付ける基本的な仕組みすら破壊してしまうのだ。

その問題の根源が「ローマ字」。最初から英語に入れば何の問題も起きないのに!

脳神経回路は最初に受けた学習刺激によって決定的に支配される。
「最初の刺激~反応による神経回路網の変化が決定的に重要」ということ。
さらに訓練・学習が進み、反応が条件反射のレベルで固定されたら修正は不可能に近い。

もしピアノの88鍵、1オクターブ12音は数が多いから、一オクターブは5音、上下3オクターブのミニ鍵盤で3年間練習して、それから12音の訓練をするとしたら?最初に正式な訓練をしないで、後から変な癖がついたのを直すのは難しいか、不可能である。

英語は難しいからローマ字から入る?

これは本来なら素直に英語の綴りと音との関係が入るはずの脳神経回路に、似て非なる刺激を最大限の強度で刷り込むことなのだ。

1.RとLを別のものと学習始めればいいのに、最初から一緒にして教える。あぁ、最悪。

2.Waは「ワ」じゃない!むしろ「ウェィ」 Waを「ワ」と最初に学ぶから、Where, What, Whoとかの発音が「日本語のワイウエオ」に引きずられる。

3.Teは「テ」じゃなくて「弱いツゥ」なのに・・・この子音+eで終わる語尾が強勢されてしまうことでどれだけ英語の発音が悪くなっているか。

弊害は10や20で済まない。心理学、脳神経科学の双方からローマ字から英語に入るのは百害あって一利なし!

言語とは「世界」と「音」とを結びつけたもの。

しかし、その英語の「音」を学ぶ神経回路網の配線を最初に破壊して、それから英語を学ぶというのはパロディですらある。なんと愚かな「教育」だろうか?
ここで提示する学習法で、くどいほど「時間をかけて音を脳に染み込ませて欲しい」と言っているのは、全て、この「最初に神経回路に詰まったゴミ」を掃除すること。だから、時間をじっくりとかけて「英語の音」を染み込ませて欲しい。

今からでも遅く無い! ローマ字は今日からキレイ、サッパリ忘れよう!

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