本ブログの一番大切な章に突入。長い説明が続くけど頑張って下さい。
ちなみにインターネットは双方向だから、質問や提案はいつでもどうぞ。
正直、自分が全て出来るようなると、それ以前の出来なかった自分をどんどん忘れてしまう。
この3章のテーマは次のもの。
<言語とはピラミッドのように階層化された条件反射の集合体である>
これを納得してもらえば、これまでの単調なヒアリングの重要性も、さらに明確になる。
できるなら、この章に入るまでに「超初心者編」はクリアーしてると理想的だけど。
さて、まずここまでの復習を。
1.英語は音である
2.英語はリズムである
3.英語は感情である
さらに大事なことは
4.ローマ字を忘れる
5.文法を忘れる
ここまでは良いかな?
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英会話の達人の本は、どれも「英語で考えろ!」と言う。無意識で考えろ、腹で考えろ、など・・・でも、それを現在の脳科学で説明すればこのようになるのだ。(最近、「脳科学」って売り文句的な怪しい響きがしていやなんだけね・・・)
<言語とはピラミッドのように階層化された条件反射の集合体である>
その方法論を整理するとさらに以下のようになる。
1.まず最初に「音と(世界)」の条件反射をたくさん身体で覚える。
2.時間的に短い、基本的な条件反射を、必要十分な量を確実に身体で覚える。
3.短い条件反射が確実に身に付いたら、それを組み合わせたより大きな条件反射を構築する。
4.単語~熟語~フレーズ~文章とより大きな条件反射のピラミッドを構築していく。
これが語学学習の原則であり、全てなのだ。
音と(世界)の条件反射の基本単位は以下のものがある。
・音と意味の条件反射(単語)
・音と感情の条件反射
・音と状態の条件反射(Be動詞、形容詞など)
・音と動作の条件反射(動詞、形容詞など)
・音と関係の条件反射(接続詞など)
音と(世界)の条件反射を小さい単位で確実にして、徐々に積み上げて最終的には言語の条件反射の大きなピラミッドを積み上げるのが今回の学習法の根幹なのである。
この条件反射のピラミッド構築は、楽器、ダンス、運動など人間が行う全てに共通する方法論でもある。
車の運転を例に。
最初は何をするのもしどろもどろ。ハンドル操作、アクセル、ブレーキ、ギアチェンジ、標識、道路の形状、全て一つ一つ覚えていく。しかし、ある瞬間から、まずアクセルと移動距離の感覚が意識操作から条件反射になる。ほどなく、同時にハンドル操作と道路の方向との関係も条件反射になる。
次々と小さな動作単位が意識操作から条件反射に移行し、最終的には、自宅から駅までの10分の運転は、その地図、信号のタイミングまで全て「一つの大きな条件反射」として身体に組み込まれるのだ。最後には、運転しながら携帯電話で会話することさえ普通にできるようになる。
語学の上達の過程もこれと同じ、ただ覚えるべき条件反射の数と質が車の運転よりも多くて複雑なだけ。
条件反射って、あのパブロフの犬の条件反射?え?文法を忘れようと言ったのに?これじゃ同じ?その説明は次から。
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