2011年9月29日木曜日

1-5 言語はリズムである

1-4で説明した重要な点は

言語とは世界に存在する「物」や「行為」や「感情」に「音」を結び付けたものである

これは基本中の基本。
さらに、ここでは、もうひとつの根本的かつ重要な事を学ぼう。

言語はリズムである

人の進化の話に戻ると、クロマニョン人が生まれたのは10万年くらい前。その時、地球上で一番勢力を誇っていたのは旧人といわれたネアンデルタール人。クロマニョン人とネアンデルタール人の頭蓋骨の構造を比較すると面白い事実が判明した。ネアンデルタール人は音声を制御するのに、子音が作れなかったらしい。

ネアンデルタール人が
「うー、あー、おー」

と発生していたけど、クロマニョン人は子音と母音を組にして
「タカトコ タカトコ バカバカバカ」

リズムを作れるようになった。これが、コミュニケーションの様相を一変させる。表現できる言葉の数は飛躍的に増加し、複雑な表現も可能になった。ひいてはそれが脳の知的能力の飛躍的な向上につながった。

そういえば、アフリカではトーキングドラムのように、声の届かぬ場所では、通常の会話のリズムパターンだけをドラムで伝え、コミュニケーションを行ってきた。(今ではマサイ族でも携帯電話を持っているそうだが・・・)

この会話のリズム、ネイティブの人は、文字を学ぶ前に、耳で聞く会話のパターンから、自然に身に付けてしまう。あまりにも自然に身に付くために、通常の英会話学校ですら、この事実を教えてくれないようだ。

これを自分に教えてくれたのは、私の通った大学の同じクラブの英語学科の先輩。彼はメトロノームを鳴らしながら、こんな風に教えてくれた。

「 I think (that) it's true. と言ってごらん。」
♪=八分音符 (♪)=八分休符として。

       I  think / it's true
2/4 ♪ ♪    ♪  ♪

       I   don't think  /   its's  true
4/4 ♪   ♪    ♪   (♪)   ♪  ♪    (♪)(♪)

福島のド田舎の高校から出てきた自分に、ネイティブな発音で、メトロノームに合わせリズムに乗って軽く発生する英語は、まさに驚きの経験。あの地下の薄暗い部室に光が射したように感じたものだ。(後にも先にもその先輩が英語を教えてくれたのはこの一度だけ)自分が英語を再学習始めた27歳から、このことを思い出しながら聞いていた。、

会話からリズムを感じる事は単語を聞きとるのと同じように重要である

YouTubeを検索していたら、最適な入門動画を見つけた。これは非常に基本的なパターンで、内容そのものよりも、リズムを感じて欲しい。きっと録音している彼自身、リズムは何も気にしていない。教えてくれと言ったら困るかもしれない、しかし、こういった英語の根底に流れるリズムを掴むことが、全ての土台になるのである。




ちなみに、テレビコマーシャルでは、どのようなリズムで語るのかは重要な要素。アメリカなら小学生でも知っている有名なものを一つ。



だから、パロディではそのリズムを真似るのがさらに重要になる。



この英語の持つ「リズム」を自然に身に付けるためにも、これから順次、UPしていく音声から「リズム」を感じることを常に意識して欲しい。

このくらいが普通に聞き取れるようになれば英語再入門のステップ1はクリアー。

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