2011年9月29日木曜日

1-6 重点(2) RとLが区別できない

さて日本人には永遠の課題のRとLの発音。

はい残念ながら自分もヒアリングでは完全には区別できません。
すみません・・・しかし話す時はなんとか区別します。ちょっとだけ秘訣があります。

自分は18歳までネイティブな英語なんて聞ける環境にはなかった。1959年生まれ、当時の福島県、会津若松市にネイティブな発音に触れる機会なんてあるわけがない。確か中学校には英会話学習室みたいなものがあった気がしたのだが、いや高校には少なくともあった。しかし使った記憶はない。
そんな田舎でも何故か「帰国子女」さんはいて、英会話コンテストに選抜され、朝の朝礼時に「出陣前」の発表とかね。でも見事なまでに何を話してるのか聞きとれず。ちなみに、それでも英語のテストでは90点とか取ってたのは不思議だよね。

この50年で脳の神経回路網の研究は驚くほど進んだ。従来は「発達心理学」とかの領域で定性的に研究されてきた言語学習の仕組みは、定量的に「神経科学」で計測され、証明されるようになってきた。
それによると、脳には、ある年齢までに学習しないと、対応した神経回路網が固定され、変化できない部分があることが判ってきた。その時期を「臨界期」と言う。語学学習で大事な音声パターンに関しては11歳頃がその「臨界期」であり、過ぎると残念ながら神経回路網が新たな基本パターンを学習するのは不可能であるらしい。

確かに、自分も Play と Prey、Correct と Collect,  Rice と Liceなど聞き取れない場合が多い。
でも大丈夫。これから示す方法でリスニングを続け、「話し方」を変えると、半分くらいは聞き取れるようになってくる。あとは文脈で理解するしかないけど。でも、こうして普通にビジネスするのに全く支障は無いから、そのレベルでも大丈夫と割り切ろう。残念ながらアメリカのテレビのパロディは半分も理解できないけど、一緒に仕事して、表面的には英語ペラペラのイタリア人もアメリカのパロディーは理解できないと言ってたしね。

しかし聞きとれなくても話す時はに意識的に区別することはできる。

どうやら、日本人の発音するLはネイティブにはほとんどRに聞こえるらしい。これを知ったのは自分なりのヒアリング再学習を終えた29歳頃。だんだん英語が喋れるようになってきた時。これも大学の先輩、同じ学部の一年上。ハーバードのMBAを合格して、さらに蹴ったという逸話の持ち主。彼女と彼女の旦那さん(ベルギー人)と一緒に色々と話してたら・・・

「あらまぁ、大学の時は全然英語だめだったのに(はい、その通りです、すいません)、随分と話せるようになったじゃない。(あ、ありがとうございます。)でもね、あなたの発音、RとLが滅茶苦茶だよ。まあ、日本人は皆そうなんだけどね。そして全部Rに聞こえる。そのLをDだと思って発音してごらん?」

「LをDですか?」

「そうそう、例えば・・・」

I like you は I dike you

「は、はぁ・・・」

「だからさあ、Dと発音するつもりでLと発声してみなって!」

I collect は I codect .... clear は cdear

はい。この法則一つで、自分の発音はかなり日本人臭さが抜けた。(まだまだダメだけど、もう諦めてる・・・)皆も、このLの発音とWとVを直すと(後述)日本人の英語発音の最悪パターンから抜け出せると思う。さらに、自分が意識して、RとLの発音を区別してから、不思議に聞く方も昔以上にRとLが判るようになってきた。(その大脳生理学的な裏付けはわからないが・・・)

LをDという気持ちで発音すれば、RとLは区別できる!

4 件のコメント:

  1. LをDという気持ちで発音すれば、RとLは区別できる!なるほど~!!

    逆も然り、D/T の音便は L に近づくのでありますね(・∀・)
    Get up! Stand up! Stand up for your right!
    ゲラプ! スタンロプ! スタンロッポーヨラィ!
    http://www.youtube.com/watch?v=JuMlHdxiIZ8


    ・・・さてここで思い出すのが、このtwt↓

    「萌え業界に新旋風を巻き起こした「らめぇ・・・!」というセリフ。言わずもがな「だめ」というセリフをのっぴきならない状況の女の子が発することで舌足らずになったものだが、日本の萌え文化を忠実に再現する英語圏のオタクがこれをどう訳したかというと"Ron't...!"。この再現性に感動した」
    http://twitter.com/#!/hamikkuri/status/105659111613546496

    だめ [dame] → らめぇ [lamee] なのであるからして
    "Don't" → "Lon't" が適切だろう音声学的に考えて。
    と脳内でツッコミを入れていたわたくし。

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  2. hadzkiさん コメントありがとうございます。

    なるほど、「逆も然り、D/T の音便は L に近づくのでありますね(・∀・)」その通りですね。

    だからWaterが「わらー」と聞こえる(実際にそう発音してる)のですな。

    例のJames Brownのゲロッパ!も同じ理由。

    これは、サンプル探して、別項にまとめてみます。

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  3. 舌と上あごの関係が全く逆転するんですかねRとL。一度試し、タクシーに乗った時に、Lの発音でRightと言って、take turining on your right, と言ったら見事に左に曲がりましたwww

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  4. 2本めの音声を繰り返しアレしてたらちょっと法則わかってきた!
    Rのほうが奥からくど~く出てきますね。合ってるかな^^;

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