2011年10月1日土曜日

1-10 ちょっと長い自己紹介

ツイッターの自己紹介にはこう書いた。

「ベンチャー立ち上げ職人。専門はパターン認識とコンピュータビジョン。ムンバイ、深圳、イェルサレム、パリ、ボストン近辺うろうろ。時々イスタンブールやベニスに逃避。帰国時はドラマーとして新宿、荻窪近辺に出没。福島県出身につき原発問題へのコメントは批判的に偏向してます。」
まるで最初から海外でバリバリ活躍してるようだ。確かに、アメリカのMITの教授、イスラエルのヘブライ大学の教授等ともベンチャー企業を設立してるし、イスラエルの会社はM&Aまで自分でまとめた。痒いけど、自分を帰国子女と思ってる人もいる。(こんな発音の悪い帰国子女いない!)

現実は全く違う!

出身は福島県の会津若松市。高校までは普通の田舎暮らし。東京に出てくるのは年に一度あるかどうか。外国人を街で見かけた日には話題になるような街。中学校の英語の先生の発音とか、本当に酷いものだった。(先生ごめん!)現在、日本の中学校の英語教師、TOEICが560点、高校が620点らしい。それは問題だけど、当時の先生のTOEICなんて絶対に500点もなかったと思う。

でも重要なのは、それでもこうして話せるようになったという事実!

このBlog書くのに少し躊躇したのは自分の学歴。隠すことでも無いけど、上智大学の文学部心理学科卒。上智の文学部なら英語しゃべれて当然とかのイメージがあるから。
そんなことが無いのは当時の同級生なら皆わかるだろう。英会話の授業は悲惨の極み。最初から普通に話す御嬢系女子高卒、帰国子女らが周りに沢山いたが、田舎から出てきた男どもは全く話せない!部屋の片隅で「嵐が過ぎるのを」じっと待つ90分の長かったこと。
英作文レポートは「ミスが多すぎて採点不可能!」とまで。さらに普通に英語とは縁のない生活で受験英語の知識すらキレイに白紙に戻ってしまった。

そして初めての海外は27歳でサンフランシスコ出張。コーヒー1杯注文できずに悶々。そこで一念発起、1年近く暗中模索して自分なりの勉強方法を考え、その後2年くらい集中して勉強し、何とかしゃべれるようになり今に至るわけだ。

その後、自分はこの学習法を周りの何人かに広めたけど、例えば自分の実兄、日大の商学部を出て以来、英語に無縁の40歳が、自分でビジネスを英語でできるようにまでなった。
いつか時間ができたらこの学習法を伝える本でも書こうとか思っていたけど、今の日本の状況に対して貢献できればと、こうして書き始めた。

これから2~3ヵ月で何とかまとめたいが、このBlogで伝えた方法で身に付けるのには最低でも半年はかかると思う。しかし、半年で今までの日本の英語教育で脳に埋め込まれたゴミを排除する事ができれば、その後は自然に上昇は続くことを確信している。

自分の英語力の進歩を見ても、32歳でMITの教授と最初の会社を作った時よりも、その後、ずっと伸び続けているのが実感できてる。24歳の時に見た映画「ブレードランナー」を15年後にビデオで見て、そのままスッと理解できた時の感動は今でも忘れない。

3 件のコメント:

  1. はじめまして。ブログやツイッター、参考になる記事が多くいつも楽しみに拝見しています。

    Takeoさんは卒業してからどのような経緯で現在専門とされている分野の知識を学んだのでしょうか。コンピュータビジョンと大学で専攻されていた心理学とはあまり関連のないものに感じます。

    私は文系の大学を卒業し、海外でデータサイエンスを学ぼうと考えております。参考までに今の専門にたどり着くに至った経緯を教えて頂ければと思います。

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  2. 大学では認知科学、数理心理学とかをやっていて、コンピュータはマイコン創世記からオタクなんです。24歳の時にHoppfieldのニューラルネットの論文を手にして衝撃を受け、後はそのまま独学です。線形数学や統計は大学時代から好きでした。
    「データサイエンス」というものがどういう定義なのかよく判りませんが、数学の基礎は(まだお若いと思うので)どこかでしっかりやっておいた方が良いですね。
    自分は大学2年くらいから数学は独学+授業で随分とこなし、後に自分でプログラミングで論文を検証し⇒ASCII等、当時の商業誌に記事やプログラムを発表⇒フィードバックという形で身に付けてきました。
    29歳の時にMITの教授と出会うまでに、ニューロコンピュータやカオス、フラクタル等の論文は自分でプログラム化したり(当時は今みたいにオープンソースでプログラムとかが出回ってなかった)、それを当時のASCII誌とかに発表したり、それを評価して頂き、研究所で講師をしたり。そんな事を24歳から29歳くらいまで5年間くらいしていました。
    数学はどんな方法でも、3年もみっちりと勉強すれば身に付くと思いますが、何らかの期限を切って、区切りをつけるのが重要でしょうね。でも今は30年前と比較すれば信じられないくらい大量の勉強用資料があるからやるだけだと思います。
    書きっぱなしで失礼しますね。

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  3. 日本の心理学専攻というと専ら文系のイメージだったのですが、しっかりと理系の知識を要するのですね!また、もともと線形数学や統計に興味をもっておられようで、現在のキャリアに結びついているのも納得です。

    とはいえ独学で学ばれた部分も多いようで、非常な努力をなさったと思います。

    私自身理数系の科目に興味はあったのですが、当時そこまで自分の理数的なセンスを感じなかったため、結局は日本でしか勉強できないことを専攻しようと思い日本文学を専攻しました。

    私の理数系の知識は高校止まりですが、今は働きながらUdacityというオンラインのコースでコンピュータサイエンスの基礎を勉強しています。

    今のうちにしっかりと数学の基礎を抑えておこうと思います。
    お忙しいのに丁寧にお答えしていただきありがとうございます。とても参考になりました。

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